自動車リサイクル事業

リサイクル率100%を目指して

近年の日本において、自動車保有台数は現在約8000万台と言われており、そのうち毎年約350万台が廃車処理をされています。
自動車の主な構成要素は金属・プラスチック・ガラスですが、その他にもさまざまな素材が使用されており、リサイクルする際にはそれらの素材を別々に分別する必要があります。
当社では使用済み自動車の破砕が可能な大型の破砕設備を保有しており、この設備によって廃自動車を破砕、その後素材ごとに選別加工処理を行いリサイクル原料への転換を行っております。

自動車リサイクルの流れ

自動車所有者が使用しなくなった自動車を自動車解体業者へ引き渡します。

自動車解体業者にて解体された自動車が弊社に持ち込まれます。

大型シュレッダーにて破砕・選別を行い素材ごとにリサイクル原料として出荷します。

素材ごとに再資源化を行い、新たな製品や熱エネルギーとしてリサイクルされます。

大型シュレッダーによる破砕処理

当社は京都市内には1基のみ、京都府下でも2基のみの使用済み自動車破砕が可能な大型シュレッダーを保有しております。
このシュレッダーに投入する際に前処理としてプレシュレッダーと呼ばれる設備を使い粗破砕を行います。この設備にて前処理を行うことにより、最大1日当たり500台~600台もの使用済み自動車を破砕することができます。
シュレッダー設備では、高速で回転する円筒形のローターに取り付けられているハンマーで材料を細かく破砕処理することによって、鉄・非鉄金属、その他の素材に分別しやすくします。
破砕した廃自動車は、磁力選別機、非鉄選別機、集塵装置、防塵設備などを備える選別ラインにて鉄・非鉄金属、その他の素材に選別を行います。

ASR(シュレッダーダストの処理)

弊社シュレッダー設備による破砕後、使用済み自動車は大きく金属と非金属の2つに選別されます。
そのうち金属は、リサイクル処理を施した後にリサイクル原料として製鋼メーカーや精錬メーカーへ出荷を行います。
一方非金属はASRとしてセメントメーカーへ助燃材としての出荷や、サーマルリサイクルプラントへの焼却原料として出荷をし、再資源化を図っております。
そのため、限りなく100%に近いリサイクルを行うことが可能です。

処理後の製品は資源に生まれ変わります

マテリアルリサイクル

廃棄物にリサイクル処理を施し、新たな製品の原料へ転換して再利用するリサイクル方法をマテリアルリサイクルと呼びます。
限りある資源の有効活用のために、マテリアルリサイクルが必要とされています。

サーマルリサイクル

金属スクラップ以外の素材で技術的にマテリアルリサイクルが困難な廃棄物は、熱エネルギーとして再利用されます。
熱エネルギーへ転換することから、サーマルリサイクルと呼ばれています。
ASR(シュレッダーダスト)は、セメントメーカーへ助燃材としての出荷や、サーマルリサイクルプラントへの焼却用の資源としての出荷を行っております。

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